当店の配合「ブレンド」について

トブトリノ焙煎所では珈琲豆の種類は

配合「ブレンド」のみ

「采女の袖」と「南淵山」の二種をご用意しております。


厳密に言うと「置かない」のではなくて「置くことができない」からです。

目指しているのは「良き珈琲」。

それはお客様の目の前まで高品質な珈琲をお届けできていること。

 

僕たちは焙煎した珈琲豆を「常に最良の状態」を維持するため、

珈琲豆のストックを極めて少なくしているとともに

「受注焙煎」という販売方法をとっています。


そのため、数種類の珈琲豆を同時にベストの状態で管理することができず、

最も自信をもってご提供できる

二種の配合「ブレンド」のみご用意しております。


両者も世間で言われる高品質なスペシャルティコーヒーを使用しておりますが、

希少価値やネームバリューにとらわれず

「個性がありながらも清らかな風味」を意識して

銘柄や品質の選定をしています。

 

また、現代の揺蕩う情勢やシーズンを吟味して

最も良い状態の珈琲を仕入れております。

どうぞご理解の程、よろしくお願いいたします。

 


 

采女の袖 ウネメノソデ

 

「采女の袖吹き返す 明日香風 都を遠み いたづらに吹く」志貴皇子

 

 

万葉集の和歌のひとつ。

采女とは天皇に仕える女官のことで、

都を懐かしむように優しく吹く明日香の風に

艶やかに靡いている美しい女性の袖をイメージした風味です。

 

軽やかで透き通るような甘みと香ばしさを全体に感じながらも

後から華やかさが口全体に広がってきます。


明日香の風は常に日本の原風景を吹き包んでくれています

その情景を香りや気配を吸い込んだ采女の袖

当店のスタンダードの珈琲となります。


新しい朝の一杯や心地よい生活の一部に。

和菓子や軽いクッキーなどにもよく合います。


主な使用銘柄「ブラジル」「エチオピア」など

※袋のシール左端に「采女の袖」と薄黄色の印が付いています

 

 

 


南淵山 ミナブチヤマ


「御食向ふ 南淵山の巌には 降りしはだれか 消え残りたる」柿本人麻呂

 


弓削皇子に献上した初春の和歌

南淵山とはトブトリノ焙煎所のある地域の山域の事で

かつては「神南備山」と言われた神の棲む地域です。

遠くから見ると岩肌には

はらはらと降った淡雪がまだらに薄く積もっている


春から冬へ移ろいゆく季節のなかで

儚く淡い雪と幾年も佇む岩肌との対比は

美しく見えたことでしょう


トブトリノ焙煎所を守る南淵山

優しさと厳しさを相持つその大きな存在を珈琲に映し

苦みや雑味を払いながらも

深いコクが広がりながらも清らかな後味


心穏やかな時間の一杯、または永い夜のお供に。

バターや果物を付け合わせて。


主な使用銘柄「コロンビア」など

※袋のシール左端に「南淵山」と若草色の印があります。

 

 


「采女の袖」と「南淵山」

どちらも嫌な苦みや雑味をなるべく取り除いて

「引き算」の焙煎にてお作りしております。

明日香の彩りと風をしっかりと含んだ珈琲を

ぜひご家庭でお愉しみください。